オーバーブッキングの思い出

ユナイテッド航空のオーバーブッキング事件が取りざたされていますが、その昔、私もオーバーブッキング体験したことがあります。懐かしく思い出したので、書いてみましょか。

むかしむかしその昔、20年ちかく前だと思ってください。
はじめてアイスランドに行きました。使ったフライトはスカンジナビア航空。
SASカードも作って、ポイント貯める気満々で乗り込みましたよ。

成田からコペンハーゲンまでは、幸いオーバーブッキングの犠牲にはなりませんでした。
というか、じつはこれもアヤシイのですが、エコノミーの上位クラスのチケットだったみたいですが、なぜかビジネスクラスに通されました。そんなもんかなと思いつつ、ビジネスクラスなんてはじめてなもんで、何が何やら分からんまま座って飛んでいきました。あとで考えると、もしかしたら席の配分でビジネスになったのかもなあと思います。

で、コペンハーゲンからアイスランドエアーに乗り換えて、アイスランドに行き、島を旅すること数日、帰路、ふたたびコペンハーゲンにやってきました。


成田行きの待合室には日本人がたくさんいて、ああ、もうすぐ日本に帰れるんだ、トラブル続きで大変な旅だったけど、もうすぐ終わるんだなぁと、日本人特有のかほりとオーラに包まれながら、しみじみ喜びをかみしめていたその時、カウンターの日本人のおねいさん(ぶっちゃけ中年のおば様)が、ひとり、またひとりとお客をカウンターに呼びこんで、なにやら話を持ちかけてる。そして不運にも、私も呼び出しくらいました。話をきいてみると、オーバーブッキングで席が確保できるかどうか分からないと。もし、そのときは、別の航空会社の飛行機で帰ってもらえるやろか?てな話でした。

ええ~っ、オーバーブッキングってどーゆーことっ!?

その会話を聞いていたらしい付近のおば様が、小声で、スカンジナビアってオーバーブッキングけっこう多いのよねえ、なんて話してる。

ええっ、そうか?そうなのか??

で、時間となり、機内誘導が始まって、乗客の皆さんはどんどん飛行機に乗り込んでいった。ひと気のなくなった待合室に、わびしく残された一人旅客数名。

イギリス留学中で一時帰国するおねえちゃんは、フランクフルトに移動して、ルフトハンザで帰れと言われたと(あそこヤダ~と嘆いていました)。
ヨーロッパ一周の兄ちゃんは、アムステルダムに移動してKLMで帰れと(アムステルダムもう行ったわ、ガックシ・・・と)。
もうひとりの女子は・・・(忘れた)。
で、私は、ヘルシンキに移動して、フィンランド航空で帰れと言われた。

うわあ~フィンランドいいじゃん!

と、ヤングなみなさんの期待と羨望の眼差しを一身に受けて、え、そ、そうかな?フィンランドいいかな?

地球の歩き方北欧編もちぎって貰って、ここ、ここがいいよきっとなど、観光プランもみんなで立ててくれて、すっかり行く気満々になりかけたその時、カウンターのおねいさんが飛んできて、「井上さんっ、乗れますよ!ビジネスクラス空いてます」と耳打ちして、手をひっぱって、ダッシュで機内に案内されました。(@_@;)

ビジネスクラスが嬉しいやら、永遠に遠ざかったフィンランドが悔しいやらで、複雑な思いとともに、結局、行きも帰りもビジネスクラス。

ビギナーズラックという言葉がありますが、私のスカンジナビア航空初体験はこんなラッキー満載で、以来、欧州へはかならずスカンジナビア航空で行くようにしました。SASカードのポイントもばんばん貯まっていきましたわよ。

ただ、ギャンブルとおんなじで、ビギナーズラックは初回限定ですね。
もう二度となかったです。オーバーブッキングもビジネスクラスも。

 

アイスランドコイン(真ん中の髭の神様は北欧神話のオーディーン)

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