福岡市六本松 Healing labo きらり別館(桜子日記)

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双子都市福岡

ン十年住んでいても、じつは私は福岡のことがよく分かってない。永遠のヨソモノなのだ。

今でも、小学校の社会科で「郷土の歴史」って授業があると思うが、この時教わった内容が郷土知識の土台になると思う。少なくとも私の場合はそうだった。なので、親元から離れるまで18年間べったり暮らしてきた神戸については土台がきっちりあるが、福岡に関してはさっぱりなのだ。

こちらに来てから様々な知識を得たが、そもそも基礎になる土台がないので、せっかくの知識がバラバラふわふわで、整合性も一貫性もない。なんだかなあ…と感じていたが、今回、歴史地理のレポート書きのお陰で、時(=歴史)空間(=地理)に土台らしきものができ、断片のピースをおさまる所におさめることができたような気がする。博多小学校の4年生ぐらいにはなれたかなぁ?

さて福岡市は、時に「福博」とも称され、城下町福岡と商都博多が合体した双子都市だと言われる。下の地図は江戸初頭の地図だが、那珂川を挟んで、東に「博多」西に「福岡」の町がある。

「福岡」は、江戸時代初頭、黒田家による福岡城築城の際、城下町として新たに形成された町だった。それ以前は、ここら一帯は「福崎」という地名だったという。地名まで変えて心機一転・人心刷新、黒田藩政を敷いたわけだ。一方、「博多」は歴史ある町で、平安時代から大陸との対外貿易で栄えた国際貿易都市だった。中世には自治都市として機能し、豪商も出現した。

このように、近世都市福岡は、ほかの多くの城下町のように、城内の商業の隆盛によって商人の力が増して町人町が栄えたというものではなく、もともとある商都を包摂した形で新たに建設された町だった。なので、両者の対立感情は結構根深く、21世紀の現在に至るまで続いているといえる。


「三奈木黒田家文書」423号 古図 文化9年(1812)写
九州大学記録資料館九州文化史資料部門(九州文化史研究所)所蔵

さて、この美しい絵地図を見てすぐ気付くのは、「博多」も「福岡」も、思いのほか街路が整然と区画されていることだ。

これは「博多」に関しては、太閤秀吉による「太閤町割」によるところが大きい。戦国の戦で荒廃した町を再興するため、都市計画に基づく町の再建が行われた。この町割作業には、博多商人が直接参加し、旧町並みや井戸などの存在を検索し、測量して歩いたと言われている。
この頃はまだ中洲は畠だったようだ。

古くから「博多」では通り(street)を「流れ」と呼んだらしいが、この名称が博多祇園山笠の「土居流れ」「千代流れ」などの名前の由来であることを初めて知った。「流れ」というのは水の流れを指すのだろうか。その昔、農業用水などの水利施設があったのかもしれない。

「福岡」は城下町として建設された新しい町なので、区画が整然としているのは頷けるが、よく見ると「博多」にはない路がある。それは微妙に鉤型に曲がった路やわざとT字型にした路で、これは城下町特有の遠見遮断を狙った戦略的な路だという。

そう言われれば、今の舞鶴公園福岡城跡)裏の赤坂小学校の前の道は、T字と鉤型が連続して続く妙な道で、道路交通的に危ないことこの上ないのだ。やっと理由が分かった。(~_~;)

「博多」には北西の角に湊があり、鎖国の世でも国内海運が盛んだったことが伺われるが、「福岡」の海岸線に湊はなく、一定の間隔を置いて砲台が設置されている。北に突き出た山上(今の西公園)にはとりわけ大きな砲台設備があり、大陸への監視を怠らなかったことが伺える。福岡は先史時代の昔から、良くも悪くも大陸との関わりが深い土地だということを改めて思い知らされる。

堀の内側には「大身屋敷」があり、重臣達が城内に居住したことが分かる。上・中級家臣の侍屋敷は堀の北側に並び、その外側に町人の町屋敷が並んだ。(ちなみに、今住んでいる我が家周辺は、下級武士の居住区だったのでござる←急に侍言葉?)

福岡藩を統治した黒田家は、城下町への町人の誘致は、戦略物資を生産する職人を中心に進めたらしい。商業に携わる流通は伝統的に博多町人が担っているので、有力商人を優遇することで博多町人の伝統意識を傷つけることなく黒田藩政向きに組み立て直すことを目指したという。

このように、近世において、商都博多と城下町福岡は、両都がひとつになることによって本来の都市機能が発揮できる双子都市として形成された。

その後の明治初頭の市名決定の経緯は、今でも語り草になっていて、私も何回聞かされたかしれない。市議会で一票差で「福岡」が勝利したのだ。しかし駅名は「博多」。これが余所者にとって福岡市を分からなくする原因ナンバーワンだということを、いやジモピーも自覚はしているらしいのだが。



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