福岡市六本松Healinglaboきらり桜子日記

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「ムー大陸」 嘘からでた真?

矢鷺田祐介『超古代文明新紀元社 2005年

著者の矢鷺田氏は、プロの作家ではなくRPGの制作者とのことだが、実によく調べていると素人の私は感心した。メジャーからマイナーどころまで、ほとんどすべての古代文明を網羅していて、まるで百科事典のような本だ。

その中でも、古代文明といえばこれでしょ!のアトランティスには大きな紙面を割いているが、私はじつは「ムー大陸」のほうに興味がある。

矢鷺田氏によると、アトランティスと並んで失われた文明と言われるムー大陸の発端は、1929年に英陸軍退役大佐と名乗るジェームズ・チャーチワードが『失われたムー大陸』を著し、その中で1万2千年前に太平洋に沈んだ超古代文明ムー大陸の存在を主張したことに始まる。

ムー大陸の位置



チャーチワードが根拠としたのは、印度の仏教僧院に秘蔵されていた粘土板「ナアカル文書」と、ウィリアム・ニーベンがメキシコで発見したという2500点余りの粘土板である。

1868年、英国陸軍士官としてインドに赴任していたチャーチワードは、古い僧院で「ナアカル文書」を見せてもらったことから、太平洋に沈んだムー大陸の存在を知る。晩年『失われたムー大陸』を出版し、その後もムー大陸4部作を書き上げるが、それ以外の経歴については明らかになっていなかった。

ムー大陸は、もうひとつの「沈んだ超古代文明」として注目を集めた。学会からは冷笑を浴びたが、環太平洋の視線で超古代文明を論じようとしたことは実に新鮮であり、多くの支持者を得た。太平洋の島々には共通の文化形態があったり、巨石遺跡があったりするなどナゾが多い。これがムー大陸の存在で一挙に説明できるというのだから、支持が集まるのも無理はない。

ナゾの巨石遺跡としてメジャーなのはイースター島のモアイであるが、もうひとつの巨石遺跡として、ミクロネシア連邦のポナペ(ポンペイ)島にあるナン・マドール遺跡がある。

この写真は2002年の夏、ポナペ島に行った時のものである。このような石組みの遺跡が浅瀬に広がっている。全部は見きれなかった。地面が低い島なので、潮が満ちると海につかり、引くと陸地になる。巨石遺構のある小島は無人島であるばかりか、ポナペ島民は恐れて誰も近づかない。ボートで案内してくれたのは、よその島から出稼ぎにきているミクロネシア人だった。

彼の話は確かこうだった。この神殿は、その昔、一晩で巨人が作った。ミクロネシアには今でも、恋も権力も思いのままにあやつる呪術を使うシャーマンがいる。白人はこの話をするとハハハと笑うが、日本人なら分かるだろ? 「日本人なら」が今でも忘れられない。

矢鷺田氏によると、現在、この遺跡は、10世紀〜16世紀にポナペに花咲いたサウテロール王朝の首都であったとされているらしい。

さて、このような太平洋の謎を解明してくれるムー大陸説は、もう一つの政治的理由でも支持された。時は第二次大戦中だった。ムー大陸は白人が支配する帝国だという主張にアメリカは喜んだ。太平洋にも古代、白人が住んでいたのだ。一方、日本も喜んだ。なぜなら、ムーからの移民の一つが日本人の祖先とされていたからだ。これで日米に太平洋を支配する言い訳ができた。

学研の月刊誌『ムー』には、更に踏み込んで、チャーチワードは実は日本軍のスパイだった!という説が紹介されていたのを覚えている。
太平洋を支配する大義名分のため、ムー大陸伝説をねつ造させたというのだ。矢鷺田氏によると、大塚秀志原作の『北神伝綺』はこの説が採られているようだ。

しかし、やがて、ムー大陸論の欠点が見えてくる。致命的かつ決定的な欠陥は「ナアカル文書」がどこからも出てこなかったことである。ニーベンの粘土板資料についてはその後、自分で刊行したらしいが、これも真偽のほどは如何。ムー大陸壊滅に関する仮説も、その後の地質調査により東西8千キロもの大陸が沈んだ形跡はどこからも発見されず、論拠の多くが空想にすぎないことが判明した。

さらに、チャーチワードの経歴がすべて詐称で、英国陸軍に軍歴を示すものは何もなく、結局、チャーチワードというのは、英国生まれでニューヨーク在住の金属関係の技師だったことが明らかになった。読書家で歴史好きなお爺さんだったようだ。娘や孫に語っているうちに、乗りが過ぎて本の出版に至ったのだろうか。

このように、ムー大陸アトランティス以上に的外れな仮説として消滅しかけたが、近年、海洋考古学の進展によって「ムー大陸」が現代に蘇ろうとしているらしい。そのきっかけとなったのが、与那国島の海底神殿遺跡であるという。

新たなキーワードは「スンダランド」だ。氷河期に東南アジア島嶼部周辺にスンダランドと呼ばれる広大な地域があった可能性が指摘された。

これはボルネオ島北西部にあるムル洞窟群のひとつディア・ケイブである。2006年撮影。とてつもなく巨大で、世界第3位?だという。このような巨大な洞窟が島にできるのは不思議だと思っていた。氷河期にここら一帯が大陸だったという説は、個人的には大いに支持できる。




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