九博「草原の王朝 契丹 美しき3人のプリンセス」展

今日、上記の展覧会を見に行った。でも、たまに西鉄乗ったらこれだよ〜〜あろうことか人身事故により遅れに遅れて、太宰府まで馬鹿みたいに時間がかかってしまった(泣)。途中で、やっぱやめとけってことかなぁ、あんまり面白くなさそうな展覧会だしなぁ…と、果てしなく後ろ向きになりながら九博に向かったが、ところがどっこい、行って良かった! タイトルからは想像できないような素晴らしさだった。(つまり宣伝が下手ってことですよ、九博さん)

たとえば私が想像していた内容というのはこうだ。
草原の騎馬民族だから、錆びた金属の馬具やら、麻かなんかのダボダボした衣類やらが、例の目玉の彩色木棺と一緒に展示されているんだろ… そんな地味な展示内容をイメージアップするために、チョイ役女性を引っ張り出して「3人のプリンセス」なんて受け狙いみえみえのサブタイトルつけちゃって…
ところがどっこい全然違う。プリンセス、もっと前面に出すべきだよ、あんなにメインなのに。

今回展示の契丹の文物は、日本の平安時代と同時代のものだから実はそれほど古いわけではない。しかし、中国では王朝の崩壊とともにその時代の文化財の多くが破壊されてしまうので、日本のように寺院などに保管されて人から人へと伝わる(こういうのを「伝世古」という)わけではなく、土の中から発掘されるかたちで伝わる「土中古」がメインとなる。そんなわけで、今回展示の契丹の文物も、1980年代以降に発掘発見されたものが中心となっていて、世界初公開の品も50点あるという。

さて、第一のプリンセスは、わずか18歳で夭折し美人薄命を地でいったお姫様だ。彼女は夫と一緒に納棺されていたが、その素晴らしい副葬品の数々には思わずため息がもれる。これでもかこれでもかと金製品やら銀製品がわんさか展示されている。




たとえば純金のマスク、王冠、そしてドでかい琥珀のネックレスなどなど。ティファニーやブルガリのショップに行くより見ごたえがある豪華絢爛な装飾品の数々に圧倒された。馬具も勿論ありまっせ(^_^;)








第二のプリンセスは、九博渾身の修復作業で蘇った彩色木棺に眠っていたお姫様(30代前半)だ。
彼女の副葬品もブルガリそこのけの豪華さで、化粧ケースなどこれでもかってほど豪華絢爛なものだった。で、肝心の彩色木棺は、専門家ならその価値が分かるだろうけど、素人の私にはどこがどうすごいのかイマイチ分からなかった。修復完了の感動を共感しようにもあいにく知識がない。とても綺麗に完璧に修復できているので、隣にいた人は「レプリカやろ?」なんて話していた。(そんなぁああ)




発見当初の木簡






修復後の木簡。展示はこれよりずっと美しい。輝いてた。





第三のプリンセスは、プリンセスというにはちょっとトウが立ちすぎているおば様だが、草原の白塔の造像主と判明した熱心な仏教徒の皇后だ。





この白塔から発見された様々な奉納品の中に、鳳凰を載せた小さな金の舎利塔があって、その鳳凰が平等院の鳳凰にも通じる意匠とか。




そんなご縁で、10月10日の「契丹」特別イベント講演会に平等院の神居文彰師がいらっしゃるのかもしれない。マイラブ神居先生がいらっしゃるなら万難を排して参加せねばっ!!

神居先生 (*≧∀≦*)



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