福岡市美術館「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」展

昨日、大濠公園内にある福岡市美術館で開催中の「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」に行ってきた。平日、しかも大寒波だったので、ねらった通り人が少なく、ゆっくり鑑賞できた。

本家本元ルーブルの『モナリザ』は出品されてないが、ダ・ヴィンチの弟子や周辺作家によって描かれたモナリザつながりの作品が多数展示されている。

目玉作品の『岩窟の聖母』も素晴らしかったが、弟子や後世の画家によるモナリザの模写やパロディも沢山展示されていて、それら作品の卓抜な完成度をみるにつけ、改めて『モナリザ』、そしてダ・ヴィンチの大きさを認識させられた。

チケットにあるこのモナリザ像は、本家『モナリザ』のリザさんの若い頃かもしれないという説もあり、「確かに」と納得してしまうほどよく似ていた。とても美しい作品だった。


ほかに目を惹いたのは、植物文様のこれ。

ダヴィンチ考案/アルブレヒト・デューラー『柳の枝の飾り文様』16C初

「ヴィンチ」というのはレオナルドの出身地ヴィンチ村を意味するそうで、その「ヴィンチ」が柳という意味なのだそうだ。つまり柳村のレオナルドさん。こういうケルティックな文様にはつい目を奪われてしまう。


もうひとつ印象深かった作品がこれ。

レオナルド周辺の画家『レダと白鳥』16C

これは、レダと契るために白鳥に姿を変えたゼウスの物語からレオナルドが考案した構図を、周辺の画家が描いた絵だという。レダの三屈ポーズもセクシーだが、白鳥の張り切った長すぎる首がまたなんともエロチックで、実際の生の絵は、このポストカードの写真から想像できないほどのエロチシズムが匂い立っていた。これ以外にもレダと白鳥を描いた絵はあったが、何といってもこの絵がピカイチだった。


全然関係ないが、ローマの空港とテルミニ駅(ローマ中央駅)を結ぶ特急列車が「レオナルドエクスプレス」というネーミングで、車体にでかでかと書かれたその名前を読んだ時、思わず「ひえぇえ〜」と声を上げてしまった私(←ぶらりひとり旅中)。以来、レオナルド・ダ・ヴィンチと聞いて真っ先に思い浮かぶのが、モナリザでも最後の晩餐でもなく「レオナルドエクスプレス」。後で確認したら、空港からしてレオナルド・ダ・ヴィンチ空港という名前がついていて、本当にレオナルドさんはイタリアが誇る国家的偉人なんだなあと感心したことを思い出す。なんとなく、ミケランジェロダ・ヴィンチの微妙な立ち位置の差が分かったような。




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