九州国立博物館 「平山郁夫 シルクロードの軌跡」展
昨日、大宰府の九博に平山郁夫展を見に行ってきた。
平山さんに関してはこれまであまり興味がなくて、絵もじっくり見たことはなかったが、この展覧会のおかげで、作品のみならず、生涯をかけて行った様々な活動を確認することができた。初めて知ったことも多く、個人的にはとても得るところのある展覧会だった。
文化財保護の活動なども初めて知ったが、それより何より、広島での被爆体験が活動の基底にあることを知って驚いた。なんとなくイメージ的に「シルクロードの画家」という、ロマンチックなぼんやりした甘ったるい印象しかなかったが、ぶれない軸をお持ちの方だったんだと改めて認識させられた。
展示品自体も数が多くて、平山郁夫さんの作品だけでなく、東京藝大や東博など、あちこちにある美術品・出土品を一挙に展示してくれていた。私なんか、意外なところで見たいものが見れて、かなりありがたかった。法隆寺の繍仏の裂とかね。2008年の福岡アジア美術館「ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡展」に出品されていたような美しい浮彫石板や仏像などもあって、とにかく退屈せず楽しめた。
そんなシルクロード彫刻の中で、今回一番ぐっときた仏像はやっぱこれかな。チラシの表紙を飾ってます。 平山郁夫シルクロード美術館所蔵 菩薩半跏思惟坐像 ↓
ついでに綺麗な舎利容器も↓ 東博所蔵
また、平山郁夫さんは模写も手掛けていらっしゃる。イタリアの宗教画や敦煌壁画の模写など何点か展示されていたが、模写というのは、破損箇所も実物と違わず描き写すんだと初めて知った。まさにプロの心意気。イメージで描くわけじゃないんだ。
たとえば、この法隆寺金堂3号壁画(観音菩薩像)↓(東京大学総合研究博物館HP)
模写はこれとそっくりだった。(だから模写っていうんだけど)
最後に、今回の平山作品の目玉「パルミラ遺跡を行く・夜」
実物は巨大です。平山ブルーがなんとも言えません。↓
九博を出て、天満宮の中をうろついていたら、菖蒲池の脇にある茶店の藤が満開だった。
しょっちゅう来てるが、満開の藤は初めて見た気がする。
太鼓橋の池には、大きな鳥(サギ?)も。翼を広げるとあっと驚くほどでかかった。
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