福岡市博物館 幽霊・妖怪画大全集

昨日、博物館の幽霊展に行ってきた。
昔から幽霊大好き人間なもんで、ちょっとわくわくしながら見てきた。

博物館のHPには「展示概要」として、次のように説明されている。
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本展覧会では京都出身の日本画家で、著名な風俗研究家でもあった吉川観方(よしかわ かんぽう)氏(1894〜1979)が生涯をかけて収集し、現在は福岡市博物館が収蔵する日本の幽霊・妖怪画の名品を紹介します。会場では円山応挙(まるやま おうきょ)が描いたと伝える美しい「幽霊図」や微笑ましい図柄の伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)「付喪神図(つくもがみず)」、日本中の妖怪を集めた「百怪図巻(ひゃっかいずかん)」、さらには歌川国芳(うたがわ くによし)や月岡芳年(つきおか よしとし)らが描いた怪異なテーマの浮世絵版画など、約160点を一挙に公開します。
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行ってみて、この展覧会のコンセプトは「節電」と「夏休み」とみた。
超節電のこの夏、冷たいラーメンばかりでなく、心の底から冷やしてやろうじゃん!という「節電」企画。そして、大人から子どもまで楽しめるという「夏休み」企画。絵のキャプションも、子ども向けのものがちゃんと用意されている。

そして、展示作品の数が多い! 浮世絵も沢山あり、それにも丁寧に説明がついているので、律義に読みながら鑑賞していると、知らず知らずの間にかなりの時間を過ごすことになる。その間、涼しいし、家のエアコンは使わなくて済むしで、これぞまさに節電展覧会。見に行く時はそのつもりで、会場では椅子で休み休みしながら、ゆっくりオバケの絵に囲まれて涼をとるのが正解です。あくせくしてはいけません。

さて、この展覧会の目玉は、チケットど真ん中に鎮座ましましておられる円山応挙の美女の幽霊。
(画像は公式HPより)

さすが、円山応挙だけあって素晴らしい画だった。応挙は足のない幽霊画の創始者と言われているが(真偽のほどは?)、この幽霊画で私の目を引いたのは、足ではなく懐に入れている右手。応挙の幽霊画は当時から有名だったそうで、これ以降、右手を懐に入れた幽霊画がひとつの定型になったらしい。

このポーズは、一説にはフリーメーソンの証とも言われている。坂本龍馬、ナポレオン、ロスチャイルドなど、肖像画で右手を懐に入れている人物は、みんなフリーメーソンと目される。となると、応挙のこの幽霊もフリーメーソンだったのだろうか。幽霊というより応挙自身が…? まさに、謎が謎よぶ幽霊画です(爆)。

さて、応挙のほかに見ごたえがあったのがこちら。若冲付喪神
(画像はポストカードより)

さすが若冲さん、何を描いても若冲イズム全開です。

最後に楽しい企画として「YKI48総選挙」という便乗企画もやっていて、選りすぐり48体の幽霊妖怪さん達のナンバーワンを選ぶ投票所もあった。私も投票したいと思ったけど、ちらと見たところ、住所氏名など書く欄が見えたので(見間違い?)、こんなとこで個人情報開示せんでもと思いスルーした。あれがなければ投票率かなり上がると思うけど。ないと、ひとりで何枚も書くヤツが出るのかな? いや、そこまで執着せんでしょ。



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