アンビリーバボーな体験

昔話をひとつ。

もう数年前のことになるが、別府の某所に滞在していた時の話。
宿泊所の風呂は、もちろん温泉だったが、他の温泉にも入りたいよな〜と思い、毎日、市内の立ち寄り湯をまわっていた。

有名な老舗、竹瓦温泉や、スーパー銭湯みたいな温泉など、色々はいりまくったが、駅前にある高等温泉に行った時のこと。

この温泉は、大正浪漫な外観が乙女心をくすぐる、すこぶるレトロな温泉で、昼のお客は地元のお年寄りが中心、低料金で、昭和な雰囲気漂うナイスな風呂屋だった。

あんまりキョロキョロするとヨソモノ丸出しでカッコ悪いので、番台におカネ払うと、ササッとのれんをくぐって、風呂場に直行。

脱衣場と浴場は仕切りがなく、低い階段を下りたところが、湯船になっている。脱衣場は2畳ほどの狭さなので、手早く服を脱がなきゃいけない。瞬時にそこまで判断したところで、椅子に座っている方と目があった。

でっぷり肥った貫禄のある色黒なおばちゃんで、そのおばちゃんが、こちらをじ〜〜っと見つめている。ちょっと目つき悪いんですけど…。視線を避けて、浴場を見ると、床のタイルの上に横になって、ぐうぐう眠っている人が目にはいった。

さすが、地元民! 豪快なリラックス風景やねぇ…、さあ、ワタシも、と、上着を脱いで、ズボンも脱ごうとした瞬間、はっ、と天啓のようにひらめくものがあった。

もしかして、ここ、男風呂??

気づいて、色黒なおばちゃんを見ると、うわ、こりゃ、どうみてもおっさんやん!

ひえぇええ!と心の中で思いっきり絶叫して、荷物つかんで出ましたわ。
振り返って、のれん見たら「男」の文字が… くぅ〜〜なんちゅう失態!!

反対側ののれんには、ちゃんと「女」と書いてある。
番台の人に見られんように、そそくさと滑り込み。

作りは男湯と同じ仕様だけど、やっぱり、入ってる人が違う。(あたりまえや)
おばちゃんはみんな小柄で色白だし、床のタイルで寝そべってる人なんかおらん。
別府の女性はみんな毛深くて色黒やねえ…と一瞬でも思った私って一体…

以上、一生に一度あるかないかの経験。恥をしのんで公表しますた。


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