ポール・デルヴォー
なんとなく思い出したので書いてみる。
私とポール・デルヴォーの出会いは、もう25年以上昔のことになる。
当時の私はココロがぼろぼろで、神経衰弱一歩手前、完全に異常な状態にあった。
そんな私が、ある日、散歩の途中でふらりと立ち寄った福岡市美術館の常設展示室で目にした絵。
それがこれだった。
「夜の通り(散歩する女たちと学者)」
うううううぅぅぅむぅ… 巨大な絵の前でしばし絶句…
こ、これは私の世界だ…
デルヴォーの絵はシュールレアリズムに分類されることが多いが、私には全然シュールではなかった。すべてがはっきりした極めてリアリスティックな絵。岩山、三日月、汽車、半裸の女性、室内の学者、手に持つアンモナイト、そして画面に深く沈む黒い夜空。すべての意味が手に取るように理解できた。いや、理解を越えて、納得、共感、そして感動感動感動…
この感動はハンパないレベルだったので、それからしばらくは美術館に日参することになる。そんな私のために(かどうか知らんけど)、当時、あちこちでデルヴォーの展覧会がおこなわれた。勿論、わが福岡市美術館でも。
多くの芸術家が花の都パリに移住するなか、デルヴォーはベルギーから出ないまま1994年に没したという。現地にはデルヴォー美術館があるらしいので、機会があればぜひ行ってみたいと熱望しつつ、機会が来たときにはすっかり忘れてしまっていた。
そして、今、「夜の通り」の前に立っても、もやは当時のような怒涛の感動はない。あの衝撃はなんだったんだろう…と、ときどき不思議に思う。
もうひとつのお気に入りだった絵(どこの所蔵かは不明ですけど)
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