三池カルタ歴史資料館(カルタックスおおむた)

ずっと行きたいと思ってたカルタ資料館に行ってきました!
天神からわずか1時間のジャーニーですが、大牟田は心理的に遠いのです(涙)。

さて、残暑が厳しいざんしょ!な今日、思い立って電車に乗りました。
去年、行こうとしたときは、リニューアル工事につき閉館中で断念しました。
今日見た資料館は、リニューアル後なわけですね。うん、キレイでした。

外観


そこかしこにこんなカードデザインが


館内は撮影禁止なので、2000円で購入した図録とポストカードの写真で説明しますね。

あ、係の方に伺ったら、研究目的なら、撮影申請書を提出していただければ撮影もオーケーですとのことでした。国内唯一のカルタ専門資料館です。遠来の研究者には優しいですよ。


『図説 カルタの世界』副題「400年前日本のカルタは大牟田から始まった」

日本のカルタは、16世紀末ごろ、ポルトガルから伝えられたらしい。
現存する日本最古のカルタには「三池住貞次」と記されているそうです。(三池は現在の大牟田市)
つまり、「三池在住の貞次」さんが作ったカルタが、現存する最古のカルタなのです。
そんなことから、大牟田市は、日本のカルタ発祥の地を宣言し、平成3年に「三池カルタ記念館」を開設しました。


館内の様子(ポストカードより)


復元「天正カルタ」(ポストカードより)


日本最初期のポルトガル様式カルタ(桃山期)

スートは、棍棒、剣、盃、貨幣の4種。タロットカードと同じです。
大きく違うのは、エースにすべてドラゴンが描かれている点。
ポルトガルのカルタには、エースに必ず龍が描かれていたらしい。
4匹の龍は、この国が勢力を失っても、以前の寄港地を中心に生き続けたという。



1760年製のフランスのトランプ。パリ・パターン。(ポストカードより)
これが世界中に広まって、現在のトランプになったという。絵札は鏡像ではなく全身像。ジョーカーはまだない。
みるからに、マルセイユタロットですね。


ヴィスコンティ・タロット(図録より)

タロットの歴史の本によく出てくるヴィスコンティ・タロットカード。
イタリアの名家ヴィスコンティ家がオリジナルに作らせたというカード。
画像ではよく見ていたけど、復元とはいえ実物を見てビックリ!
でかいです! 文庫本サイズなんてもんじゃありません。新書くらいはあります。
いや、もっとデカそうな・・・。いくら西洋人がでかいったって、ゼッタイ手にあまりますよね。
やっぱ、本で見るのと、この目で見るのと、感じ方は全然違いますね。



(図録より)
このトルコの「マムルークカルタ」など、ペルシャ東方系のカルタが、いわゆる西洋のトランプの直接の起源ではないかと考えられています。実際、このマムルークカードを見ても、とにかく、サイズのでかさに目をむくばかりでした。普通サイズのタロットカードでも手に余るので、常に小さめカードを愛用している私には、本当に、サイズばかりが目につきました(苦笑)。こんなん実占で使えんやろ〜と。



(図録より)
さて、これは中国のカードです。これは現代中国でも実働中らしいですが、中国では古代からこの手のカードが存在したと考えられることから(なんせ4千年の歴史ですからね)、トランプの起源というと、やっぱり中国は外せないわけです。縦長デザインといい、サイズ感といい、いかにも、中国→(インド)→ペルシャ→欧州地中海諸国、というルートを辿ってきたような感じがするのは、私だけでしょうか。



(チラシ)
さて、カルタ歴史資料館では、2013年10月より「トランプで見る名画」という企画展が開催されるそうです。
うん、私もいくつか持ってますよ。クリムトのカードとか。

わざわざ行ってもいいくらいに、きっと見ごたえある企画だと思いますので、遠方の方も、福岡にお越しの折には、大宰府だけでなく大牟田まで足をお運びくださいまし。大牟田から海を渡ればもう島原、という絶好のロケーションですよ。島原は西鉄プラス船が最短最安です。(と余計なツアーアドバイスもしてしまう)
で、帰路、旅の疲れを取りたいときは、マイサロン「きらり」にお立ち寄りくださいませ。(*^_^*)




............................................................

井上桜子のサロン公式ブログはこちら→  ヒーリングラボきらり
メニューは、レイキヒーリング、レイキ伝授講座など。→メニュー・料金
旅の疲れで弱った身体を、パワフルなレイキエネルギーで癒してあげましょう
お近くの方、旅行中の方、お気軽にご予約ください。

............................................................

Copyright Healing lab Kilali.Inoue Sakurako All Rights Reserved.
※ 当サイト上の記事の無断転載・加工使用はご遠慮ください。