福岡市美術館「北京・故宮博物院」展

大濠公園内にある福岡市美術館で開催中の展覧会に、昨日、行ってきた。
平日にもかかわらず、なぜかすごい人出だった。入場するのに待つほどではないけど。
が、しかし…展示室の空調を切っているせいか、沢山の人のむせかえるような衣類の匂いで、いささか気分が悪くなりながら鑑賞した。
急に寒くなったもんだから、皆さん、タンスから引っ張り出してきたばかりの冬物を着用しているのだろうか。防虫剤の匂いが充満していた。お年寄りが多かったので尚更だったのかもしれない。

展示品はそう古いものではなく、清代のものが中心だった。衣類から装飾品、家具、食器、文書まで、じつに様々なものが展示されていた。中でも特に私の目を引いたのは「からくり時計」だ。

ヨーロッパ製のからくり時計も展示されていて興味深かったが、この「蓮の花が開くからくり時計」は中国的美術センスと近代テクノロジーの結晶のようで、見ていて飽きなかった。動けばなお素晴らしかっただろうが、ま、そこまではね。

その他、さすがCHINAというだけあって陶器類はすべて見ごたえがあったが、貴金属類は、はっきりいってイマイチな感があった。この美顔ローラーは人気だったけど。





しかし、この際、言わせてもらうが、福岡市美術館さん、近頃あまりいい企画がないように思う。今回の展示も、もう少し工夫があってもいいのになあと思う点が多々あった。紫禁城の後宮の女性達の暮らしぶりを紹介するにしても、一般に流布している禍々しいイメージには一切触れず、上っ面だけ紹介しているような感じで、説得力に欠けると思ったのは私だけだろうか。もっと楽しく分かりやすいストーリーを組み立てて、あんなこともあるけどこんなこともあるというふうに、陰陽包み隠さず説明してくれればもっと楽しめたのにと思う。珍妃の展示などは特に、もう少し説明があってもよかったんじゃなかろうか。北京だけに、色々制約が多いのかも知れないが、できればもうちょっと頑張ってほしい。応援しとりますけん。

あ、11月からは市立博物館がリニューアル工事で休館になるため「金印」がこちらで展示されるらしい。
この美術館は地元密着の展示品は充実しているので、遠方からみえるかたには常設展示室のほうが楽しいかもしれない。今は一階で仙突の特集をしている。二階の常設で私の一番のお気に入りはポール・デルボーの「夜の通り」(こんなタイトルだったっけ?不正確ですまん)



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