福岡市博物館 輝ける皇妃エリザベート展

昨日、博物館で開催中のエリザベート展に行ってきた。

私のエリザベート歴は、ゆるゆるだけど長さだけは結構長くて、二十年程前に見たヴィスコンティの『ルードウィヒ/神々の黄昏』が始まりだった。
この映画は、ご存じのように、ヴィスコンティヘルムート・バーガーというふたりの芸術家の才能によって結実した名画だ。そんな異才達の中で、負けないくらい光り輝いていたのがロミー・シュナイダー演じるエリザベートだった。エリザベートはルードヴィヒのいとこであると同時に彼が唯一愛した女性、彼の唯一の理解者といわれている。

その後、本を読んだ。
ジャン・デ・カール『狂王ルードヴィヒ』中公文庫
ジャン・デ・カール『麗しの皇妃エリザベート』中公文庫

さらにその後、全くひょんな成り行きから、ミュージカル『エリザベート』を博多座で見ることになった。このミュージカルではトートという悪魔が中心になってストーリーが展開する。このトートを演じる役者さんが人気なんだよね。隣席の見ず知らずの女性が必死でオペラグラス越しにステージを見つめて、「ふうぅ〜〜」とか「はぁあ〜」とか、すごいため息をついていた。で、何を思ったか「トート素敵ですよ!見ます?」とキラキラ輝く瞳でオペラグラスをこちらに寄こしたのには閉口した。

ドイツに行ったら絶対ノイシュヴァンシュタイン城に行こうと思ってたのに、ルートを外してしまい、無念。

まあこんなふうに、まるでなんちゃってダイアナ妃ファンみたいな遍歴だけど、そんなこんなで、この展覧会もかなり期待して行きましたよ。で、いつも思うけど、期待が大きいといけませんね。(^_^;) 期待以上であったためしがない。この展覧会も例にもれず、期待以上ではなかったが、そこそこ良かったよ。

彼女の生涯はよくまとめられているし、写真も多い。実際に使っていた調度品やアクセサリー類も展示されているので、細いベルトなどを見ると、ウエストの細さ(50cm)が実感できる。終生このサイズをキープしたそうだが、ここまで頑張ったらそりゃ心身疲弊するわ。それほどに彼女を追いつめた思いは一体何だったのだろうと考えこんでしまう。61歳で無政府主義者に刺されて殺されたが、彼女にしたら「やっと逝ける」の気分だったろう。奇しくもルードヴィッヒ同様、彼女の最期の場所も水辺だった。


私が一番好きな写真。髪はもちろんカツラじゃありません。

帰りに、あまりに天気がいいので百道のビーチを散歩。
たなびく鯉のぼりを見て、GWが近いことに気づいた。


携帯写真ですまん


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