世界のトランプ5 マルタ

久しぶりにトランプのご紹介。今回はマルタで購入したトランプ。

メイドインチャイナなので、絵柄自体に特徴はなく、表(裏?)の地図だけがマルタを感じさせてくれる。アイスランドの中華製トランプも地図が目玉だったが、だいたい、工場に発注するのがそんなデザインなんだろうと思う。紙質は滑りのいい紙で、きわめて実用的。

マルタには2005年の10月に3週間ばかり滞在した。
この夏、あちら方面に旅行を計画している方がいるかもしれないので、ちょっと詳しく書いておきたい。

ご存じのとおり、マルタというのは地中海に浮かぶ世界遺産の国。マルタ島、ゴゾ島、コミノ島から成る。シチリアの近くなので、イタリアだと思われがちだが、マルタ共和国というれっきとした独立国で、64年にイギリスから独立し、現在はイギリス連邦内のミニ国家。公用語がマルタ語と英語なので、英語スクールが多数あり、私もマルタ島のスクールに2週間、ゴゾ島のスクールに1週間かよった。

マルタの歴史は古く、新石器時代にまで遡ると言われている。アトランティスの残島ではないかと噂されたこともあるほどで、エジプトのピラミッドやイギリスのストーンヘンジより古い巨石神殿遺構が至るところにあり、女神像母神像も多数出土している。
ハジャールイム神殿出土の母神石像(マルタヴィーナス)↓
みやげ物だけどサイズは実物大で12cmほどの小ささ。

ヒップがやたらでかいのは単なるデフォルメと思ってたら、こんな体形のおばちゃんが沢山いたのでビックリ!(゜o゜)

巨石神殿めぐりのほかに、美術館博物館めぐりも楽しい。首都ヴァレッタには美術館共通パスがあり、それを使って廻れるだけまわった。どうせタダだしと、手当たり次第に入館していたら、へんな博物館に入ってしまって一生の不覚(泣)。拷問博物館↓

これは拷問博物館の中庭にあるギロチンで、一番心休まる展示だったのでとりあえず記念にと撮影した。ギロチンが一番平和というのも変な話だが、館内には、これでもかってほどの拷問器具が並べられ、鳥肌が立つような強烈なエネルギーが充満していた。展示物がレプリカなんかじゃなく実際に使われた物ばかりなので、どれもこれも血の匂いがしそうな、阿鼻叫喚が聞こえてきそうな、酸鼻を極めた品々ばかり。勿論、きれいに消毒されて展示されているのだが、もう、しみついた歴史は消えない!恨みは永遠に消せない!とばかりに、不気味なオーラむんむんで、吐き気はするわ頭は痛くなるわで、敏感な人は絶対行ってはいけないところです。(>_<)

さて、マルタで見るべき美術品といえば、なんといってもカラヴァッジオ。ローマから逃亡してきたカラヴァッジオが、マルタで描いた作品が聖ヨハネ美術館に展示されている。記念に買った栞↓

夜のヴァレッタ↓

首都ヴァレッタの裏通りには中世の街並みがそのまま残っていて、映画の撮影にもよく使われるとか。この夜はちょうど満月で、スクールのナイトツアーだったが、参加者が3人だけだったので、副校長がマイカーで連れて行ってくれた。(写真に写っているのは副校長とポーランド人学生)途中、一軒だけ空いていたパブでギネスやら何やら飲んで、話しながら夜のヴァレッタを疲れ果てるまで歩きまわったのは忘れられない思い出。

ゴゾ島でよく見かけた一人乗りロバ車。超エコ。↓

ゴゾはマルタと違って田舎で、美術館や遺跡も少なく、遊び場もなく、刺激がないと言えばそうだが、この島に来てはじめて本当の意味で地中海の風と光と海を感じることができた。ツウはゴゾ島に集まる(笑)。ゴゾマニア?なフランス人ビアトリスとエレンが私の帰国前夜に開いてくれたお別れパーティ。↓

さて、マルタ土産といえばレースとガラス。マルタガラスとゴゾガラスは微妙に違っているのでどちらも買った。が、みんな人にあげてしまったので、手元に残っているのはこのマルタガラスだけ。ガラス製品はどれも、海の色からインスピレーションを得たらしく色使いが見事。地中海の青さを見事に再現した花瓶。↓



※関連過去記事
世界のトランプ4 アイスランド



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