マルセイユタロットとトランプの絵札

しげしげとトランプを眺めていたら、キングやクイーンなど絵札の顔の向きが微妙に違うことに気づいたことを、以前、ここに書いた。あれ以来、ずっと気になっていたが、ある日、ふと、そういやマルセイユ版に似てないか?とひらめき、もしかしたら何か共通点があるのかも、と較べてみた。

比較したカードはこちら。
スカラベオ社のマルセイユタロットとU・Sプレイングカード社のバイスクルトランプ。

クラブとワンド(棒)

スペードとソード(剣)

ハートとカップ(杯)

ダイヤとコイン(金貨)

はっきし言って、規則性のある共通点はなさそう。どう思う?

そもそもタロットカードはトランプから発達したというのが現在では定説になっている。
トランプは東洋起源らしく、西洋に伝わったのがおよそ14世紀。
その頃、各スートは、スペードやハートではなく、剣や杯だったらしい。
一方、タロットは、15世紀のイタリアでゲーム用タロットが作製されたのが最古の記録で、もともとゲーム用だったのが、18世紀以降、占いに転用されたと言われている。(ウィキペディアより)

マルセイユ版タロットはウェイト版タロットより古い形を保っているので、絵の雰囲気がトランプに似ているのはそのせいなのだろうと思う。また、マルセイユタロットは、人物の視線を追って次々にカードを展開していくという占い方をするので、大アルカナと小アルカナの人物札には、はっきりした視線の向きがある。しかし、この視線の向きがどんな基準で決定されているのかはまったく不明。単に不勉強なだけかもしれんが(~_~;)

同様に、トランプの絵札の顔の向き、視線の向きについても説明が諸説紛々している。
各スートが象徴する意味(つまりカードのマークの意味)に対して、その人物がどう思っているかで顔の向きが決まるとか、モデルになった歴史的人物の肖像画をそのまま描いただけとか。

たとえば、任天堂のサイトにはこんな説明がある。
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ダイヤのキングって横向きだって気づいてた? これは、ダイヤのキングのモデルがジュリアス・シーザーで、金に対して執着心の強いひとだったので、終始ダイヤをにらんでいるのだという説があるんだって。それと、ローマ帝国時代、コインの絵柄にシーザーの肖像が使われていたんだけど、それが横向きだったんだとか。
http://www.nintendo.co.jp/nom/9909/teach/page01.html
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ということで、謎はやっぱり謎のまま残ってしまった。
ただね、赤青黄色を多用するという、色使いが共通しているってことは分かった。
かなりビビッドな色彩感覚だと思うが、ハレーションで意識を飛ばすのが狙いかも?



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