九州国立博物館 ボストン美術館 日本美術の至宝

昨日、太宰府に行って、ボストン美術館展を見てきた。

太宰府天満宮は、さすが1月だけあって、なかなかの人出だったが、観光客に交じって、受験生らしき青少年も多かった。もうそんな時期なんだね。

さて、ボストン美術館展は、過去、何回も見た記憶があるが、一体どんだけ持ってるの?ってくらい、ここの日本美術コレクションはすごい! しかも、今回の特別展は、過去のどの展覧会より、内容が濃い!

普通、展覧会というと、そこそこの作品が6割、目をひくのが3割、目をむくのが1割、というのが、私の通常の経験。しかし、この展覧会に限っては、この割合が逆転していた。ひとつひとつの作品が皆、素晴らしすぎて、むいた目とあいた口がふさがらなかった! マスクしてて良かったよ。マスク必携ね。(笑)

会場で、まず、迎えてくれるのは、平安〜鎌倉時代の仏画。これがまた、スゴイんだわ。
曼荼羅や菩薩像など、日本の寺院だったら秘宝扱いで、特別御開帳でしか見られないレベルの名品が、ずらりと並んでいる。頭がくらくらした。

次にあるのは、絵巻物2本。これも素晴らしかった。こんなにじっくり絵巻を鑑賞したのは、多分はじめて。状態も良く、現代でも十分鑑賞に堪える名作だった。

それから、狩野派長谷川等伯やら尾形光琳やらがあって、最後は、この展覧会の白眉、曽我蕭白。『円山応挙が、なんぼのもんじゃ!』のおじさんです。

曽我蕭白は初めて見たが、確かに、奇才だよねえ。こんな水墨画、びっくりしちゃうよ。輪郭線の太さ、力強さが特徴的で、雲龍図なんか、今どきのイラストのようだと思ってしまった。
あ、日本の漫画って、実は、ものすごい伝統芸術なのかもしれないね。

この展覧会で一番気にいったのは、これ。尾形光琳「松島図屏風」

かなりでかい作品なので、近くで見ると、黄金色の波のクネクネしか見えない。
このクネクネ文様がくせもので、ぼーっと見てると、目の焦点が合わなくなってきて、眩暈を起こしそうになる。で、我慢できずに、目を転じると、波間に屹立する赤と緑の島影。どこにもなさそうな、いや、夢の中で見たような風景が目の前に広がる。うん、これが、ザ・琳派
蕭白だけでなく、この屏風も目玉のようで、出口のショップには、屏風マグカップも売っていた。

今期の九博のもうひとつの見どころは、4階の文化交流展示室で開催中の「江戸の粋、印籠」。

フィンランドのコレクター、クレス夫妻の、豪華絢爛な印籠コレクションが楽しめる。
黄門様の印籠はなさそうだったが、どれも本当に見事な美しさ。細密工芸の極みです。
(携帯でこういうデザイン、売り出さないのかな)



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