日本最古の観音霊場―九州西国三十三観音霊場巡礼

ゴールデンウィークにいよいよ突入し、お出かけする方も多いと思います。
巡礼マニアなわたくしは、2007年〜2008年にかけて九州西国霊場を7カ所参拝したので、マイナーな霊場だけれど、興味ある方がいらっしゃるかもと思い、ちょっとご紹介します。

九州西国霊場は、713年(和銅6年)に、宇佐の仁聞菩薩と法蓮上人によって開かれた日本最古の観音霊場と言われている。私がガイドブックとして使った『九州西国観音巡礼』には、このようなエピソードが紹介されている。

大分県歴史資料『西国巡礼独案内』「西国巡礼乃略縁起」より)
仁聞さんが御許山で修業中に、英彦山の神様がお爺さんの姿をして現れ、18の霊地があるからこれを巡礼せよ、法蓮さんは弥勒菩薩の生まれ変わりだから教えを請いなさいと言って消えた。それで、仁聞さんは弥勒寺に法蓮さんを訪ねて、別の二人の弟子とともに、和銅6年(713年)の春、英彦山から始めて18の霊場を巡礼した。その後、霊亀2年(716年)、仁聞さんが国東の浄土寺に居るときに、今度は熊野権現が現れて、英彦山権現が教えた18カ所のほかに、さらに15カ所の霊場があり、これは観音菩薩の33をあらわす33の法窟であるから、これを踏み開いて巡礼の道をつくれと告げられた。それで、このお告げに従い、天平3年(731年)、また、英彦山から始めて大宰府観世音寺まで33カ所の霊場を巡礼した。


近藤弘訓著『九州西国観音巡礼 仏を描いて札所をめぐる』朱鷺書房

著者は僧侶にして仏画の専門家。サブタイトルにあるように、この本には、各札所のご本尊の見事な白描画が載っている。ご本尊の観音様は、間近に拝めるところもあれば、堂内が暗くてなんとなく影が見えるだけとか、あるいはまったく閉扉されているとか、写真撮影できないだけに、せっかく行っても目に焼き付けることが難しい。そんな事情なので、この仏画はあとで見るとき本当に助かる、と私は大変感謝しております。近藤先生、ありがとうございます。

九州西国霊場専用納経帳


一番札所 英彦山 霊泉寺
英彦山神宮へ登る階段のふもとにあります。英彦山登山の際にはご朱印帳も忘れずに!



七番札所 別府 宝満寺
この本の著者近藤先生のお寺。別府温泉につかったあとは、ちょっと足を伸ばして是非宝満寺へ。



二九番 前原 千如寺(雷山観音)
霊験あらたかな観音様。庭の紅葉が有名だけれど、巨大な観音様の圧倒的なオーラパワーが堂内に充満しているのも、是非、体感してください!



三〇番 福岡油山 正覚寺(油山観音)
油山登山の際には、ご朱印帳も忘れずに!



三一番 宗像 鎮国寺
宗像大社のすぐ近くにある花の綺麗な寺。



三二番 博多 龍宮寺
人魚伝説の残る寺。東長寺やら聖福寺ばかりじゃなく、こちらにも足を向けてね。



三三番 太宰府 観世音時
空海が唐から帰国後に滞在した寺として有名です。
かつての壮麗さがしのばれる佇まい。ただ、今は侘び過ぎてます〜(涙)もっと予算取れないのかなあ。
京都の美麗な大寺院と比較すると侘びしすぎる。こんなに由緒あるお寺なのに…。
しかし、宝物館には、目をむくような素晴らしい仏像がずらりと並んでいる。
太宰府へ行ったら、天満宮や九博ばかりでなく、是非こちらにもご参拝くださいまし。


じつは、NHK文化センターで近藤先生の写仏のクラスに数か月だけ在籍した私。
何も知らずに行ったら、ガイドブックの著者だったので、自分でもびっくり!
お手本を見ながら画いたダルマさんの画。↓ むぅ……(;一_一)


ほかの巡礼記はこちら
西国三十三箇所観音霊場巡礼
バイクde遍路−四国八十八箇所お遍路ツーリングの心得



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