インド舞踊 Rahul Acharya Japan Tour 2011

昨日、福岡アジア美術館のホールで開かれたインド舞踊オリッシーの公演を見に行った。インドに行きながらインド舞踊は見損ねていたので、どうしても見たくなり一人で飛んで行った。いや、素晴らしかった!

出演者は二人で、一人は日本人の篠原英子さん。この方は2006年からインド舞踊に入り、今は現地でラフール・アチャリア氏に師事しているという。で、もう一人の舞い手、というかメインダンサーがこの写真のラフール氏で、1982年生まれの新進気鋭のオリッシーダンサーだ。






Odissiオリッシー(オディッシー)とは、インド古典舞踊の中で最も古い歴史をもつ舞踊で、インドのオリッサ地方東部のヒンドゥー寺院で受け継がれてきたダンスだ。
オリッサ州の位置



オリッシーの特徴は、なんといっても基本ポーズのトゥリバンギ(胸、腰、膝の3カ所を折ってできるポーズ)にあると言われている。これはインド彫刻や絵画に見られる伝統的表現形式で、女性的な柔らかさを表現している。日本で目にする仏像の中にもこの「三屈」ポーズはよくある。


薬師寺薬師三尊(両脇の日光月光菩薩の腰に注目)

もう一つの基本ポーズはチョウカ(つま先を180度開いて中腰になる基本ポーズ)で、これはジャガンナート神の立ち姿を表しており、男性的な力強さを表現している。


かわいすぎるジャガンナート

舞踊は、この二つの性質がダンサーの肉体上で合一し、神へと近づく手段とも言われている。オリッシーの起源はもともと寺院での修行から始まったという説もあり、ヨガとは深い繋がりがあるらしい。見ていると、ヨガのアーサナそのもののポーズも多数出てくる。ラフール氏はヨガのマスターでもあるそうで、激しい踊りも静かな舞いも、どちらも見事だった。

プログラムは「マンガラチャラナ」という神々に捧げる祈りの舞踊から始まった。観客を歓迎し、師匠に感謝する内容の詩も含んでいるらしい。私がマイソールでアーユルヴェーダのトリートメントを勉強した時も、施術の前にまずお祈りから始めるよう指導された。「ラーガーディーローガン シャタタヌーシャクターン…」という医療神へ捧げるマントラをまず唱えてから、トリートメントに入るのだ。


関係ないけど我が師匠ラクシュミー先生

さて、この公演の白眉は、なんといっても最後の演目「シヴァシュタカ」だ。ラフール氏の魂と肉体の美が余すところなく表現されていた。これはシヴァ神の踊りだが、静と動が合一し、息もとまるような素晴らしさだった。最後のイナバウアーには度肝を抜かれたけど。
アジ美のホールは小さいので、汗が飛び散るほどの距離で鑑賞できるというのも良かった。YouTubeでもこの演目は見られるが、何といってもナマにはかなわない。
http://www.youtube.com/watch?v=Eu35d8HLPG4&feature=related


最後に、終演後、ホールでお見送りをする篠原さんとラホール氏。



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